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2005年05月20日

線の強さを殺さないように

futoi.gif

フトイ、タマシダ、スイートピー

フトイをポキッと折って、鋭角をつくります。この角度の美しさと、交差する線を殺さないようにタマシダとスイートピーを添えます。

こういうタイプのものは、最初に高さと奥行き、どこに線の重点を持っていくかがかなり重要だったりします。人工物と違い、植物は一度手折ると戻しがきかないので。

普段から直線を書きなぐって、どういう角度が自分で好きかを試しておく方がいいかもしれません。線の強さ、角度の強さで、生ける本人の好み−個性がでてきます。

構造ができたら、その構造に則して花を添えます。
わたしはどうも奥行き−後方に重点を置きがちです。
花の後方は、生け花では「過去」を象徴するんですが、あんまり「過去に捕われ過ぎる」と見栄えも良くなかったりします。

…聞こえもよくないですが。

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この記事へのコメント
象徴するのですか…ドキッ!!
私が活けると流れが左前方に集中しそうです。
フトイや蒲の穂は面白いですよね。
Posted by arisan at 2005年05月21日 08:06
例えば、既に枯れてしまってはいるけれども、趣のある枝は後方に置いておくと、「あー、こういうこともあるよね」と思えて味わい深くいいものなんですが、枯れちまって節だらけ、頑固そうでどうしようもないやつがバーン、と前に生けられて「もうわたし、全体的に枯れちまってますが、だからどーした、枯れてるぜ、フン、もうどーにでもしてくれ」と投げやりな生け花だとツライ。

だから、サラリと後ろです。ちらっと見えているところが渋みらしいです。

あと、後ろに花が多くて、手前がすかすかだと、どうも見るポイントがばらけます。
チラリズムはねーチラリだから意味があって、見るのに苦労するのは単に気難しい。

…ということは、私は気難しい人間なのか…ヤバイ。

難しいですよね、ホント。トホホ。

左前方、右前方は、その人の癖が出ますよ。わたしはどっちかというと、主材を左に置きがちです。右に根締め。
これは、どうやら主義というよりも、練習の成果かも。どっちでも生けられるとなおいいんですけどね。
Posted by Yah@修行中 at 2005年05月21日 21:27
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