主役が誰かを忘れないように。
アオモジ、アカドラセナ、ストック
アオモジの枝振りが見事。枝の先にかわいらしいつぼみ(実かな?)がたくさんついています。
赤いドラセナの葉が大きくてめだつので、ちょっと注意。
主役はあくまでも、アオモジ。
生け花では、主材と呼ばれるメインの花があります。たいていは、その花の構造と骨格を作る素材です。夏は草や花もありますが、たいていは樹木。
この写真では、枝のアオモジがそれ。
それに色を添えるために、ストックやアカドラセナを使っています。こっちが主役になるとちとまずい。
はじめは全然違った組み方にしていたんですが、全て抜いてもう一度やり直しました。左に大きく傾いたアオモジの枝振りにあわせてドラセナやストックの向きをあわせています。あんまりやりすぎると偏った印象になるので傾きに負けないように、ぴょんと右側に1本アオモジを手前に突き出させています。
ドラセナを入れすぎると、せっかくの枝が目立たなくなるので、かわいらしい枝はたくさんいれて、葉っぱに負けないように。面を手前に向けると平面的になるので、葉っぱは斜めに向けていれています。赤い葉っぱに緑の枝なので、かわいらしいピンクのストックをいれています。
こう考えると、生け花は足し算と引き算でバランスをとりあって、トータルは0に近いような気もするんですが、出来上がった結果がちゃんとこうやってあるんだから、ちょっと不思議な気もします。
ちなみに、アオモジは爪楊枝の材料になる木。
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